こんにちは、ミエナです。
今回は、学校から「いじめ」がなくならないスピリチュアルな理由について述べていきます。
いじめは非常に複雑で根深い社会問題ですが、スピリチュアルな観点から見ると、原因をより広い視点で理解することができると思います。ぜひ、最後までお付き合いください。
学校から「いじめ」がなくならないスピリチュアルな理由

Q.なぜ、学校から「いじめ」がなくならないのでしょうか。あなたは、どのように考えますか?
この問いは、難しいですよね。過去の文献を調べると、いじめは、1300年以上前から存在していたようです。万葉集の中には、役人が農民をいじめる話が記載されており、今も昔も変わりませんね。
いじめは、歴史的にも根深い社会問題なのです。そのため、いじめの原因や責任に関しては様々な見解があります。





上記のように、いじめ問題は多角的な問題であり、様々な側面から検証する必要があります。ですが、この記事では、スピリチュアル的にいじめ問題の根本について述べていきます。ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
いじめの要因はたった1つだけ

いじめが起こる要因は1つだけです。(少なくとも現在の私はそう考えています。)
それは…
子どもが抱えるストレスです。
現代の学校環境は、子どもたちに多大なるストレスを与えているのが現状です。
そもそも…
人間は「自分のため」か「他人のため」にしか行動できません。
つまり、「自分のため」でもなく「他人のため」でもないことを無理矢理させられるとストレスが溜まるのです。
これは、子どもだけでなく大人も同じであり、きっと全ての生物は、この法則の中で生きています。
「自分のため」でもなく「他人のため」でもないこととは、子どもの環境で言うならば、授業、宿題、生徒指導などです。

Fさんのように思う人も多いと思いますが、子どもにとって、それらは「自分のため」とは感じません。親や先生などの大人が強要しているために従っているのです。
もちろん、勉強などを「自分のため」と理解している子どもは多く存在するでしょう。ただ、そのような子どもは、いじめに関わりません。仮に、いじめられてもやり返せるし、深刻ないじめに発展しないのです。
しかしながら、自由な心を持ち、自分の気持ちの素直な子どもは、「自分のため」と言われる勉強を「強要」と捉え、心の奥に多大なストレスを抱えてしまうことがあるのです。
このような子どもは、「自分のため」でもなく「他人のため」でもないことに、多くの時間を割かれることになり、心の奥から生きる気力を失っていきます。
小中高生の自殺者数は過去最多
2024年、小中高生の自殺者数は過去最多になりました。
参考記事:2024年の自殺者数、子どもが過去最多に 厚労省公表
家庭の問題や友人関係など、様々な要因があるとみられますが、学業や進路の悩みが上位のようです。自分の将来のことなど、大人になってから決めれば良いのに、早期に決めさせようとする外圧が子どもにかかることで、「自分のため」でもなく「他人のため」でもないことに精神エネルギーを使う羽目になってしまうのです。
その結果、未来に希望が持てなくなり、生きる意味を疑い始めてしまいます。
ストレスといじめの関係性
いじめ加害者と被害者には、共通点があります。双方ともに、心の奥にストレスを抱えて、正常に発散することができていない点です。
このような子どもの内、一方はいじめ加害者となり、もう一方は被害者となります。
ここでのポイントは、子どもはいじめが起きてからストレスを抱えているわけではなく、その前から深刻な心の問題が存在する点です。
ストレスを抱えた子どもは、他者に危害を加えることで発散しようとするタイプ(潜在的ないじめ加害者)と、心の奥にストレスを溜め込むタイプ(潜在的ないじめ被害者)に分かれます。
このような潜在的ないじめ事案に関わる両者が、ストレスを抱えた者同士という共感によって、波動が同調し、いじめ加害者と被害者だけの閉ざされた世界観が形成されてしまうのです。

このように、彼らだけの世界観が出来てしまうと、いじめがエスカレートしても親や先生などの大人が介入しにくくなり、また、被害者の子どもも大人に相談しにくくなってしまいます。

いじめがエスカレートする3つの要因
いじめが起こったとき、初期対応がとても重要であると言われます。それは、いじめがどんどんエスカレートしていくためです。最初は軽く叩くなどの遊び半分の状態が、激しい暴行や恐喝に繋がることがあるのです。
では、なぜいじめは、エスカレートしていくのでしょうか。その要因は、主に3つあると思います。
- いじめ加害者と被害者の「共感」が強くなっていく
- 子どものリスク把握能力の低さ
- 子どもの強い好奇心
以上の3つです。それぞれ詳しく解説します。
①いじめ加害者と被害者の「共感」が強くなっていく
いじめ加害者と被害者の間には、「共感」という名の共依存があります。私は、高校で不良にボコボコにされた経験がありますが、ボコボコにされている間はなぜか「社会から取り残された孤独感」が消えているのですよね。
つまり、暴力によって身体はボロボロになるのですが、一瞬だけ潜在的なストレスからは脱しているわけです。こういったいじめ加害者との「共感」は、一時的には被害者の心を救うのですが、その後は、強い恐怖感による心の苦痛が反動として起こります。
ここで言いたいのは、共依存によるプラスの効果はゼロでない点です。効果がある以上、そのいじめ加害者との関係が絶ちきれず、同じ空間で過ごす時間が長くなるにつれ、共依存も増してしまうのです。

②子どものリスク把握能力の低さ
子どもには善悪の判断能力が備わっています。幼い子どもでも、両親の手伝いをすれば「良いことをした」と感じるはずです。
ただ、善悪の判断能力が備わっていても、「ちょっとくらい悪いことをしてもいいかな」と思うことはあるはずです。しかしながら、子どもの「ちょっとくらい」の範囲が、大人からすれば「ちょっとどころじゃない」ことがあるのです。
「自分がやろうとしていることが、どの程度、人に悪影響を与えるのか」また、「どれくらい責任問題になるのか」を判断する能力や知識が少ないのです。これによって、いじめは徐々にエスカレートしてしまいます。
また、いじめ被害者も、子どもであるからこそ、自分の周りで起きている異様な状態に気付きにくく、いじめられている現状が、その後の自分自身にどんな悪影響を与えるかについて、明確に認知していません。
ただ、これらのことは、子どもが成長していくうちに学ぶことであり、先生や親御さんが子どもたちに教えるのには限界があるように感じます。
なぜなら、いじめは、クラスメイトなど身近な人間が行う卑劣な行為であり、学校外部の犯罪者とは異なり、加害者が身近である分、危険やリスクを察知しにくいためです。だからこそ、子どもたちは経験から学ばざるを得ない部分が多いと思います。
③子どもの強い好奇心
子どもたちの無限の好奇心は素晴らしいものですが、この好奇心がいじめや意地悪に繋がることもあります。好奇心が強い彼らは、時に他者を試す行動に出たり、新しいものを探求しようとするあまり悪気なく他者を傷つけてしまったりします。
そもそも「やったことのないことをやってみたい」と思うのが子どもです。でも、子どもにおける「やったことのないこと」って、つまり…大人が「やるな」と言ったことだったりするのです。
多くのご家庭で、「人をぶったり蹴ったりしてはいけない」と教育していると思いますが、その反動で、悪い方向に意識が向いてしまうことがあるでしょう。
学校からいじめをゼロに近付ける3つの対策

学校でいじめをゼロに近づけるためには、相手の気持ちに気づき、悩みや苦しみを理解しようとすることが重要なのですが、私は、その前に「子どもたちからストレスを取り除く」ことの方が根本的に重要だと考えます。
▼学校からいじめをゼロに近付ける3つの対策
- 「なぜ学校に行き、勉強する必要があるのか」を徹底的に教育する
- 子どもが知りたがっていることから教える
- ストレスを上手に発散させる仕組みをつくる
上記は、私の考える対策です。それぞれ詳しく解説していきます。

①「なぜ学校に行き、勉強する必要があるのか」を徹底的に教育する
子どもに強いストレスがかかるのは、「自分のため」でもなく「他人のため」でもないことに時間や労力をかけなければいけない状況があるためです。
かつての明治時代、義務教育が始まる前は、両親が自分の子どもを教育していました。(寺子屋はもっと以前から存在しましたが、現在の義務教育のような全国民に義務化させる社会システムと異なります。)
基本的に、両親が自分の子どもに教育する場合、学びの時間が「自分のため」であり、「他人のため」であることが理解できます。
例えば、大工さんが息子を跡取りに育てようとすれば、その勉強が「自分のスキル向上のため」であることを理解し、自分のスキル向上がすれば、お客様(他人)の喜びに繋がることを理解します。
そのため勉強していても、ストレスがかかりにくいのです。きちんと勉強を「自分事」として捉えているのですね。
でも、現在の義務教育は、言うなれば「子どものための教育」ではなく、「国家のための教育」ですよね。そのような違和感に子どもは敏感に気付き、無意識のうちにストレスを抱えます。

でも、この義務教育の在り方を変えたりするのは大変です。それは、1つどこか変えれば、他のところでほころびが生まれるためです。また、子どもの魂の使命(生きる方向性)は千差万別ですから、全ての子どもに最適化した教育システムの構築はやや現実的ではありません。
となる場合、「なぜ、勉強する必要があるのかを徹底的に教育する」ことが重要になります。
勉強する理由が分かることで、勉強を「自分事」に切り替えることができるからです。
勉強する理由を大人が上手に子どもに伝えるには、子どもが持つ将来の夢と、今やっている勉強の関係性を説明してあげることが一番容易です。
例:子どもがケーキ屋さんになりたいと言ったら、「算数ができないとケーキ屋さんになれない」ことを教えてあげる。
②子どもが知りたがっていることから教える
結局、偏差値を上げるとか…成績表をよくするとか…「自分のため」でもなく「他人のため」でもないことに、子どもは何千時間も費やしています。
そうしている間に、ストレスを上手に解消できない子どもは、いじめに関わってしまったり、心を閉ざしたりしてしまうのです。
子どもが本心から知りたいと思っていないことを無理に覚えさせるよりも…
子どもが知りたがっていることから教える方が、圧倒的にストレスフリーで効率的な学習になります。
例えば、鎌倉幕府が何年に成立させてようが、そんなのどうでもいいですよね。しかも、1192年(いい国作ろう鎌倉幕府)は、嘘らしいですよ。
結局、勉強しても、歴史は更新されるし、鎌倉幕府の年号なんて、人生で使うことはほとんどない…
だとすると、子どもが知りたがっていることの方が、子どもにとって有益であることは間違いありません。彼らの興味から勉強の幅を広げていくことで、勉強への意欲も高くなると思います。

③ストレスを上手に発散させる仕組みをつくる
一部の好きで勉強している子どもを除いては、勉強は基本的にストレスとなります。学校は勉強する場なので、せめてご自宅では、学歴信仰のような価値観を緩めていただいた方が良いと感じます。
特に、兄弟姉妹と学力を比較されることが、子どもにとっては一番ストレスではないでしょうか。

最後に
いじめに関しては、様々な見解があります。その中の1つとして、この記事が参考になれば幸いです。
ちなみに、学歴信仰に陥りやすい人は…
- ママ派の子どもを持つお父さん
- パパ派の子どもを持つお母さん
です。
子どもに対して、愛が伝わりにくいために、「子どもの学歴を上げることが、”子どもへの愛”である」と考えやすいのです。

私は、子どもが勉強好きならどんどん勉強させて欲しいと思う一方で、勉強嫌いの子どもへは、まず勉強を好きにさせることに着手してほしいと感じます。まあ、これが難しいことなのは重々承知していますが…。
あなたのご意見をコメントに書いてくれると嬉しいです。
スピリチュアル歴が長いので、なぜいじめが起きるかは分かっていたのですが、それを綺麗に詳しくまとめてくださっている記事でした。
そして、学校へ休まず行く事や、勉強が大事だという価値観が、昭和の頃(私達が子どもの頃)とさほど変わっていない大人が周り(特に身内…)に多くて驚きます。話しても伝わらないです。
なかなか難しい問題ですが、家では、私は勉強のべの字も言わず、好きな事をさせています。ただ、、おっしゃる通り主人がちょっと勉強勉強言うところがありますね…。
子どもに限らず、夫婦間のモラハラなどにも当てはまる記事だと思いました。共依存によるプラス効果がゼロではないと言う事にとても驚きました・・なかなか抜け出せない原因の一つの要素なのかなと。
私は今40代ですが、私達の時代は、小学校は土曜日もあった記憶があるし、私達頑張ってきましたね・・子どもの頃の自分にご苦労と言ってあげたいです(笑)
私はちいさいころから勉強が好きでした。
理解の実験も、ごんぎつねもスイミーも、xと yも英語の文法も、そこに感動があったからです。
小さくじんわり感動して、生きるよろこびみたいなんを感じてました。
たぶん、感動を教えてくれる大人が近くにたくさんいたからだと思います。