こんにちは、ミエナです。
今回は、「生まれた瞬間に魂レベルが決まっているのなら、努力も善行も何も意味がないのでは?」というご質問にお答えします。
生まれた瞬間に魂レベルが決まっているのなら、努力も善行も何も意味がないのでは?
今回は、さなさんからご質問をいただきました。
スピリチュアルの世界では魂の優劣をつけますよね?例えば竜神様がついている人は魂のレベルが高いとか、不動明王様がついている人は魂のレベルが高いであるとか、神の方が仏より高い地位だとか。そもそも魂のレベルが決まっているのなら、この世界に生まれる意味とは何なんでしょうか。
そもそも生れ出てきた瞬間に魂のレベルも決まっているのなら、努力も善行も何も意味がないのではないでしょうか?であるなら、生まれてきたくなかったと多くの人が思っても仕方がないのではないでしょうか?スピリチュアルなどの欺瞞を感じます。
さなさん、ご質問ありがとうございます。回答をさせていただきます。
世界の偉人は、本当に「聖人君子の優秀な魂」か?
そもそも…
魂に優劣はありません。
別にきれい事を言いたいわけでもなく、世界で活躍した偉人を見ると良く分かります。彼らは、本当に生まれつき「優秀な魂」だったのでしょうか??
- スティーブ・ジョブズ
- ココ・シャネル
- ウォルト・ディズニー
- マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
- アルバート・アインシュタイン
- ダイアナ妃
- 夏目漱石
- 野口英世
- 尾崎豊…などなど
上記は、一例です。
スティーブ・ジョブズは、パソコンを作ったけど、自分の娘であるLisaに対して、養育費を支払わなかったり…母親に対し自分の子どもであることを否定したり…その粗暴ぶりは有名です。
アルバート・アインシュタインは、特殊相対性理論を完成させたけど、原爆を生み出すきっかけをつくってしまう…
尾崎豊は、生前、泣き虫だったと言われる…(幻冬舎の見城 徹氏の著書より)
ココ・シャネルも、グッチ家も黒歴史が満載…(映画になってますね)
世界の偉人を見てみれば、如何に生まれつき聖人君子の優秀な魂ではないことは判りますよね。また、ノーベル賞を獲るみたいな人が、全員、生まれつき魂レベルが高いとは思えません。
神格化することで、ファンを集めるスピリチュアル業界
スピリチュアルの勉強をしていると、なんか「凄そうな人」がたくさん出てきますよね。
バシャールさんとか、江原啓之さん、美輪明宏さん、並木良和さん、もっちーさんとか…(あんまり詳しくないので、この辺りにしておきます。)
既に多くの人がお気づきかと思いますが…
基本的に「スピリチュアル」とか「占い」という業界は、「如何に、その人物を神格化させるか?」がビジネスの鍵です。(ファン作りにおいて重要)
それは誰しも、自分の悩みを解決してくれる人は、きっと自分より魂レベルが高い人であると考える人が多いからです。
そのような需要が、スピリチュアル業界を「自らを神格化する演出」に駆り立てています。(本人だけでなく、それをサポートする人も然り…)
人には、それぞれ固有の役割がある
人には、それぞれ固有の役割があります。
あなたが、今、お仕事をしているならば、そのお仕事が「役割」の1つかも知れません。
- 大工さんは、家をつくります
- 事務員さんは、事務の仕事をします
- 看護士さんは、患者さんを看護します
- 弁護士さんは、依頼者を法的にサポートします
- お医者さんは、患者さんの治療をします
- スピリチュアルカウンセラーは、相談者に向けて、その法則に則ってメッセージを伝えます
上記のような役割において、例えば、スピリチュアルカウンセラーは、その一旦を担っているだけであり、「魂レベルの優劣」が存在するものではありません。
神様がついている人は、神様のパシリ…!?
私が、これまで鑑定した人の中には、すごい神様がついている人もいました。
そのような人が実在するのは事実です。しかしながら、果たして、そのような人を「生まれつき魂レベルが高い人」と言って良いのですのでしょうか?
まず、多くの人が勘違いされているのは…
仮に、すごい神様がついている人であっても、「神様を味方にしている」わけではない
という事実です。
どちらかというと、「神様がついている人 = 神様の下部(しもべ)」とも言った方が判りやすいかもしれません…(暴論ですが…)
そんなところで、「私には、こんな神様がついています…」と自慢するように語ったところで、その人が「神様を自由に操れる」わけではないのです。そういう人は、神様が導く方向に、神様の下で働く運命の人なのです。
しかしながら、「神に選ばれし者(神様がサポートする人)」は、さらに波動を上げる意欲があり、神様に対し強い忠誠を誓い、そして、真理を追究する人なのは確かです。でも、だからと言って、魂の優劣とは関係ありません。
また、「神様にサポートされる運命」を望む人は、それが大して羨ましい運命でないことを理解いただきたいです。だって、「下部」ですからね…
心が汚い人の方が、社会でうまくやっていける…!?
霊的な能力が高い人で、ノーベル賞を獲った人っていますか?聞いたことないですよね。(私は、ノーベル賞に霊能力部門があったら目指したい…)
それは、「そこに使命があるわけではない」ことも理由として言えるかも知れませんが、
仮に、スピリチュアルな能力が高いが高かったとしても、地球の波動が低すぎるので、大した影響力を持てないのです。それは、仮に「魂レベルが高い」としても限定的でしょう。「魂レベルが高い ≠ 影響力」でしょう。本人が努力する才能があるだけです。
当たり前ですが、地球にいる人は皆、それぞれ欠点を抱えています。それは、仮に「魂レベルが高い」と言われる人も同じです。
欠点 = 心の中にある磨かれていない部分
その欠点は、地球の低波動により増幅されます。これがいわゆる「地球は、修行の場」と言われる理由です。例えば、天使の生まれ変わりである人も、心は完璧でありません。そして、その欠点は、地球にいることで、ときに自らを死に追い込むほどの苦しみを与えます。
「魂レベルが高いと言われる人」であっても、この低波動に強い人はいません。むしろ、「魂レベルが高いと言われる人」ほど、この地球の低波動に弱いのです。ある程度、心が汚い人の方が、この世では、うまく立ち回れるのかも知れません。(←汚すぎると天罰が下りますが…)
この世の修行は、「仮に魂レベルが高いと言われる人」でも避けられず、その苦しみは、また他人には理解されにくいものです。それは、このような人が統計的に見れば、超マイノリティ(少数派)だからでしょう。社会から見れば、どちらかというと「変わった人」として見られ、辛い過去をたくさん持っているかもしれません。
基本的に、「魂レベルが高いと言われる人」が仮にいたとしても、その人が、他の人と比較し、幸せかどうかは甚だ疑問です。
天界の評価は、「比較による評価」である
天界は、「魂レベルが高いかどうか」で魂を評価しません。その人がどれくらい改心して心の成長を果たしているかで評価します。ですので、仮に「魂レベルが高いと言われる人」がいても、心の成長ができていないならば、評価は大きく下がります。その逆も然りです。
しかしながら、「魂レベルが高い人」は、前世以前で大変な苦労を乗り越えたはずです。その前世からの努力も評価に含まれます。
波動と魂レベルの違い
私は、普段は「魂レベル」という言葉を使いません。私は、それに近い言葉で「波動」を使います。
しかしながら、「波動」は、「魂レベル」と大きく異なると考えています。
魂レベルは、心の器の大きさを基準としますよね。一方、波動は、「本当の自分を知り、自分の欠点をどれだけ克服したか」を表す指標だと考えています。
魂レベルと異なり、波動は、個人の心の成長における指標なのです。
波動を数値化する試みをやっている人が私しかいないのですが….波動を知ることで、人は、自分が成長する上での目安を得ることになりますし、次の試練の内容、タイミング、課題が見えてきます。
稀に、生まれつき波動の高い子どももおりますが、その高波動を大人になるまで維持できるかは、その子ども次第です。それは、大人になる上で様々な困難を味わい、その度に雑念や邪念が生まれ、波動維持が困難だからです。
そのため、生まれつき波動が高い子どもであっても、一生、素晴らしい子どものままかというと確証はできません。(そうであってほしいのですが…)
以上を考えると、「生まれつき魂レベルに優劣がある」と考えるのは、誤りではないでしょうか?
コメントをもらえると嬉しいです(´∇`)