こんにちは、ミエナです。
今回は、「読むだけで波動が上がりそうな漫画」について書いていきます。
読むと既成概念を揺るがされ、人生の違う側面を見せてくれる至極のマンガをご紹介します。
赤塚不二夫『レッツラゴン』

赤塚作品の中でも、かなりマニアックな部類ですね。
近年ですと『おそ松さん』が人気で、赤塚不二夫のプロダクションも注目を集めてますが、ぜひ、アニメ化されていない『レッツラゴン』もチェックしてほしいです。
赤塚不二夫氏の魅力を語ると何十時間もかかりそうです。私が赤塚不二夫氏を好きになったのは、2008年8月3日です。赤塚不二夫氏の死去が報道された日です。
その日のスポーツ新聞には、「赤塚不二夫 死去」という見出し。そして、同氏が病室の中で語ったとされる「これでいいのだ」という言葉も、記されていました。

自分が死ぬ間際に「これでいいのだ」と言って死ねたら、どんなに良いだろうか。
私は、そんなことを考えてしまいました。
「これでいいのだ」という言葉の強烈さに圧倒された私は、2ヶ月後くらいに赤塚不二夫の娘さんで、現 フジオ・プロダクション社長の赤塚りえ子さんにインタビューを申し込みました。(当時はラジオの番組を作っていた)
インタビューは快諾でした。
インタビューが決まったとき、赤塚作品の調べ物をして目に止まったのが『レッツラゴン』でした。
『レッツラゴン』の常識を超えた内容に衝撃を受け、赤塚りえ子さんに「レッツラゴンってホントすごいですね。」と言ったら、「このマンガの面白さが分かる人っているんだ。私も大好き。」と言っていました。

そんな思い出もありつつ、しかし、とくかく強烈な内容の『レッツラゴン』。ぜひ、読んでください。内容は説明不可能です。
水木しげる『水木しげるの古代出雲』

伝説的な漫画家ばかり好きなので、水木しげる氏の作品は外せません。水木しげる氏は、1922年のお生まれで、惜しくも2015年にお亡くなりになりましたが、『ゲゲゲの鬼太郎』はオンエア中ですし、作品は生き続けています。
テレビドラマ『ゲゲゲの女房』も大好きです。
『水木しげるの古代出雲』は、古事記を題材にしたマンガです。このマンガには、多くの神様が登場します。
神様という人格者で真面目でなど…立派なお姿を想像してしまいますが、このマンガに描かれる神様は人間よりも人間ぽい。素直で、ときに欲深く、ときに勇敢で、ときに紳士的。
神様とは何か。
それを改めて考えさせられるマンガです。
神様は畏れ多い。でも、それだけではない。コミカルで人間味あふれる側面も、神様の神様たる由縁である。
それに気づかせてくれる一冊です。
手塚治虫『ブッダ』全12巻 ※ネタバレ注意

『火の鳥』か『ブッダ』か迷いましたが、やはり『ブッダ』にしました。
シャカ国の王子として生まれ、その地位を捨て悟りの旅に出る。
王子である自身が王国を捨てることは、両親からすれば「最大の親不孝」でしょう。
ブッダは、「親不孝」なんですよ。
「親孝行」がすごく重要だと言われる現在、5億人もいると言われる仏教の開祖が”超がつく親不孝者”なのです。このストーリーだけでも、衝撃です。
では、「親孝行」ってなんだろうか。ブッダを通して、こんなことを考えてしまう。
さらに、こんなシーンも描かれます。
シッダルタ(仏陀)と一緒に旅する幼児 アッサジが、オオカミの子が飢えているのを見て、みずから進んで自分の身体をオオカミに捧げてしまう(自分の体をオオカミに食べさせる)。このシーンも、肉体と魂の関係性について考えさせられる。
『ブッダ』は、12巻すべてを読みましたが、今でも「あのシーンは、こういう意味だったのか!?」と思い出しては、勝手に自分で解釈して楽しんでいます。
全部を100%理解できないのが、すごくいい。完成しないジグソーパズルのようで。
まとめ
細木数子さんの言葉で”歴史はマンガで学ぶのが良い。作者の恣意的な意図がマンガだと表現されにくい”というのがあった気がします。(微妙に言葉のニュアンスが異なるかもしれません。)
この言葉は、その通りだと思ってます。
この言葉と関係あるのか、歴史マンガは本当に名作が多い。『この世界の片隅で』もヒットしましたよね。
『ブッダ』は全12巻で長いですが、歴史も学べて、波動も上げられる。『水木しげるの古代出雲』も歴史の勉強になります。
ぜひ、みなさん、お時間あるときに読んでみてください。
ちなみに、赤塚不二夫『レッツラゴン』は30分で読めます。
コメントをもらえると嬉しいです(´∇`)