過去にとらわれる人の特徴と心理状態とは?とらわれない生き方と方法

こんにちは、ミエナです。

今回は、「過去にとらわれる人の特徴と心理状態」について考えます。

過去にとらわれる人の特徴と心理状態とは?

Q:あなたは、「あのときは、よかった…」とついつい過去を振り返ってしまうタイプですか?

何を隠そう、私はかつてこのタイプで、ついつい現在とは無関係になった過去の情景を思い起こしてしまいます。

人によっては、昔の自分の夢を見る人も多いでしょう。意識の中では「過去を振り切ろう」ともがいているのですが、無意識の中からなかなか消えていかないのです。

▼過去にとらわれる人の症状

  • 過去の成功体験が忘れられない
  • 過去の失敗体験が忘れられない
  • 過去の過ちに対し、現在も自責の念を持つ
  • 過去に対して、同じような思考がループする
  • 過去の自分の夢を頻繁に見る…などなど

上記に当てはまる人は、「過去にとらわれる人」と言えるかもしれません。

「過去のことを振り切って未来へ進みたい」という気持ちを持ちながら、過去の自分に足を捕まれているような感覚がある人は、この記事を最後まで読んでみてください。

ミエナ
この記事は、「自分は過去にとらわれている」という自覚がある人に向けて書いています。

過去にとらわれる人の心理状態

過去にとらわれる人は、まず保守的な性格であると言えます。

新しいことに対し、慎重に進もうとするタイプであり、新しいことを始めるときは、そこにはっきりとしたビジョン(ゴールのイメージ)がないとスタートできません。

また、心の奥にアップデートされていないアイデンティティがあるかもしれません。

「アップデートされていないアイデンティティ」とは、自分は既に大人であるのに、「自分を子どもとして捉える自分」のことです。

人は成長に伴い、アイデンティティをアップデートさせていきますが、過去の自分が心の奥に残ってしまうことがあるのです。

例えば、子どもの頃に「わたしは未熟で、大人に守られるべき存在である」と自分を認識していた場合、子どもの頃は問題なくても、このまま大人になると、仕事や人間関係などで支障が出てしまうのです。

「子どもの頃の自分」と「今の自分」は、確かに同じ一人の人間なのですが、自分自身に対する自己認識は、年齢とともにアップデートされなければいけないのです。

ミエナ
私の場合は、親元を離れ20年くらい経つのに、子どものときの記憶が全く離れませんでした。過去の記憶喪失も関連すると思いますが、過去の記憶が心の奥に取り残されたために、子どもの頃の感覚が抜けなかったのです。

アイデンティティがアップデートされない理由

アイデンティティがアップデートされない理由はいくつかあります。

  • 幼少期の思い出の中に、カルマを乗り越えるヒントがある
  • 人生ステージの変化に対して気持ちが追いついていない
  • 過去に強いトラウマがある
  • 「誰かに守られたい」という強い願望がある…などなど

上記のように、複数の理由が絡み合って、昔のアイデンティティが心の奥に残ってしまいます。

また、このアイデンティティの問題は、自分自身の精神面だけに関わるものではなく、自分を取り巻く人間関係に強い影響を与えます。

例えば、マザコン、ファザコンの人たちは、「自分はまだ子どもである」と自己認識することで、両親との幼い頃の絆を維持しようとしてしまいます。「自分は大人である」と認識することで、両親との関係値が変わってしまうために、昔のアイデンティティを捨てきれないのです。

心の中にある古いアイデンティティを捨てることは、子どもの頃の本能的な想いである「親に見捨てられる恐怖心」と結びついているために、意識だけではどうにもできないことがあるのです。

過去にとらわれない生き方と方法

正直、とらわれないための生き方と方法は山のようにあります。

ミエナの個人セッションでは、トラウマの切除やイメージワークによって回復できるかもしれません。ただ、この記事では、実際に私がやってみて上手くいった方法をご紹介します。

私が意識したのは、「見えない未来を恐れない」という気持ちを持つことです。このことは、私にとって1つの真理であり、この重要性に気付いたときに、過去の自分から抜け出せました。

見えない未来を恐れないことが重要な理由

過去にとらわれることと、保守的な性格はかなり強い関係があります。

なぜなら、

過去にとらわれる人が、過去の記憶に怯えているようで、実は予測不可能な未来に怯えるからです。

未来は、今、この瞬間の「選択の連続」によって構成されます。自らの次の行動を決めているのが「自分」だからこそ、自分の未来は自分が決めることになるのです。

そのため、「自らの次の行動を決め方」をブラッシュアップしていくと、未来への怯えは消え、同時に過去を強く意識しなくなるのです。

自らの意志決定パターンを見直そう

Q:あなたは、何にリスクを感じ、そして、何に高いリターンを感じますか?

この自問自答を繰り返すと、自分の生き方そのものが見えてきます。

人は、何か行動する際に「リスク」を考えます。そして、「よりリスクが低く、リターンが高いもの」を選んで行動するのです。

これは、多くの人が無意識にやっている思考パターンでしょう。この思考パターンそのものには、問題はありません。

しかしながら、①どの選択肢に対し、”自分はリスクが低い”と感じるのか、②どの選択肢に対し、自分は一番高いリターンがあると思うのか、この①と②の考え方で、その人の生き方の全てが決まってしまうのです。

ちなみに私は、「今までと違うことをするのはリスクが高い」と考えるタイプでした。よって、「確実にうまくいくと思えること以外は、現状維持を心がけていた」のです。

この考え方が、私にとっては過去にとらわれる要因になっていました。なぜなら、宇宙の法則では…

変化しない方がリスクが高い

からです。このことは、ビジネス書などでよく見聞きする言葉ではあるのですが、宇宙の法則そのものであることに気付いたのは、40歳を過ぎてからです。

また、このキーワードで重要な点は…

変化すべき方向性が「正しい」か「正しくない」かは関係なく、変化そのものが常に正しい

という法則です。

つまり、「誤った方向に進んでもいいから、常に変化を恐れずに生きていく」という意識が、想像以上に重要な意味を持っていたわけです。

かつての私は、変化すべき方向性が正しいときだけ、変化することは「正しい」と言えると考えていました。しかし、これは誤りです。

人生は…

正しいかどうか分からないが、変化そのものを優先するべき

だったのです。変化しないことの方が、誤った変化をするよりも、高いリスクを孕(はら)むのです。

未来において、たった1つ決まって起こること

未来は不確定なのですが、1つだけ最初から決まっていることがあります。それは、人生の[安定期]の後に必ず予測不可能な事態が起こるということです。

[安定期] → 予測不可能な事態 → [安定期] → 予測不可能な事態 → [安定期]・・・

上記のことは、河にたとえることができます。まっすぐに流れる河は存在しませんよね。筏(いかだ)で河下りをすれば分かるでしょう。まっすぐに流れた河が急にカーブでうねる…

人生も同じで、安定した時期の後に予測できないカーブが現れるのです。このときに、カーブに気付くのが遅い人ほど、人生で転落します。

つまり…

[安定期]が続いたときに、「これからもずっと安定するだろう」と考える人は、人生のどこかで失速していくのです。

このような誤った未来予測をして、倒産した会社はとても多いですよね。

この予測不可能な事態に備えるために、意識の中で「変化することを受け入れていくこと」が重要となるのです。

ミエナ
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