なぜ、あなたは恨まれるのか?【時間が解決しない恨みの理由】

こんにちは、ミエナです。

今回は、「なぜ、あなたは恨まれるのか?」について書いていきます。

ミエナ
この問題は、原因の種類が多すぎて書き切れないのですが、問題の根本に迫って解説していきます。

参考記事:人を恨む気持ちを消す方法

なぜ、あなたは恨まれるのか?

Q.あなたは、恨まれたことがありますか?

この記事に興味を持って読んでいらっしゃる方は、もしかすると、一度は、人から恨まれたご経験があるのかもしれません。また、現在もなお、恨まれ続けている人かもしれません。

この記事では、「恨まれる」ことをスピリチュアル的に捉え、1つの解決策を探っていきたいと思います。

恨む人も苦しむのが「恨み」

仮に、あなたが、現在も、ある人に恨まれている場合、なぜ、あなたは恨まれなければいけないのでしょうか?その理由は、あなたを恨む人が、今もなお、あなた(の過去の行動)により苦しんでいるからです。

あなたを恨む人は、何年も前に解決した事象でも、未だに思い出しては苦しむ…だから、あなたを恨むのです。そう、恨む人もつらい…さらに、恨まれる人もつらい…恨みとは、負の連鎖です。

「恨まれる原因」は、あなたにある?

あなたが恨まれる原因が、必ずしもあなたにあるとは限りません。たとえ、あなたが、「あなたが恨まれるようなこと」をしたとしても、相手に「許す」気持ちさえあれば、「恨み」など存在しないのですから。

この観点で考えると、あなたが恨まれる原因は、恨む相手側にあるかも知れません。以下では、恨む相手側にある4つの特徴について書いていきます。

▼恨む相手側によくある4つの特徴

  • 恨む人は、波動が低いことが多い
  • 恨む人の人生は、後悔が多い可能性がある
  • 恨む人は、あなたのことを勘違いしている可能性がある
  • 恨む人は、自分の人生の落ち度を、人のせいにすることで安心感を得ている可能性がある

上記は、あなたが恨まれる原因が「恨む相手」にあるケースです。ひとつひとつ解説します。

恨む人は、波動が低いことが多い

人を恨み続けることは、恨まれる自分だけでなく、恨む本人にも苦痛を与えます。

恨むことで問題は何も解決しませんから、恨みの感情を持った多くの人は、「恨む苦痛を味わうくらいなら、忘れて許そう」とします。

しかしながら、相手を許せずに、恨みの感情を持ち続ける人は、このマイナス波動により、自らの波動も下げていきます。

波動が下がってしまうと、「恨んでいる相手」との和解に向けたコミュニケーションもはかどりません。「恨んでいる相手」と「恨む自分」の波動の差が大きく開いてしまうためです。

さらに、恨み続ける人は、波動の低下により孤独に陥りやすく、自分の世界に閉じこもりやすくなるのです。

恨む人の人生は、後悔が多い可能性がある

恨む人というのは、人生に後悔が多いです。

それは、恨むこと事態が過去に根ざしており、未来に思考が向いていないためです。

  • 今の自分があるのは、過去の出来事のせいだ…
  • あいつさえいなければ、私はもっと…
  • なんで、あの人は、私を救ってくれなかったのか…

上記のような思考が多いために、恨む人は、「未来を見る」ことが、今の自分を豊かにすることに気付かないのです。

このような人は、過去の思考に囚われやすく、「相手を許す」という新しい発想になかなか行き着きません。

恨む人は、あなたのことを勘違いしている可能性がある

恨む人は、もともとは、恨む相手に対し、過度な期待を持っていた可能性があります。

優しい人だと思って近づいたら、ひどいことを言われ、期待とのギャップに心傷付けられ、愛が恨みへと変わるのです。

そもそも相手への期待を抱いた本人に問題があるのですが、心の中で勝手に「裏切られた…」と感じてしまい、相手を「自分を騙した存在」として認識してしまうのですね。

これにより、この誤解が解けない限り、あなたは恨まれ続ける可能性があるのです。

④恨む人は、自分の人生の落ち度を、人のせいにすることで安心感を得ている可能性がある

基本的に、幸せを感じている人は、人を恨みません。恨んでも、自分の幸せ感が失われるだけだからです。

でも、不幸な人は、人を恨むことで、ひとときの心の安らぎを得ます。

それは、自分の幸せを感じない波動の下がった状態(マイナス波動)と、恨みの感情(マイナス波動)が共鳴し合うからです。

そして、この共鳴による安らぎに、自分なりの理屈を掛け合わせて、無意識にも「自分の人生の落ち度は、アイツのせいだ…」と思考してしまうのです。

勝手に正当化された「恨み」の意識により、さらに、人を恨むことに執着してしまうのです。

相手の恨みを消す方法

仮に、あなたがもし誰かから恨まれていて、相手の恨みを消したいのであれば、解決方法は比較的に簡単です。

1つは、自分を恨む相手にしてしまったことを「猛省」することです。

Aさん
猛省しているけれど、それでも恨まれる…

上記のAさんのような場合、猛省が足りないのです。人は、気づきさえあれば、恨まれることがありません。

ミエナ
恨みは、波動の同調によって生まれるので、「過去の原因となる出来事」の中に、自分なりの気づきが生まれると、まずは「恨みの念」を受け取らなくなります。それにより、波動の同調は解消され、相手の中からも恨みの念は消えるのです。

スピリチュアルの原理原則に従い極論を言いますと、どんな相手でさえ、恨みの心を消し、本当は「許したい」のです。しかしながら、許す理由をあなたが与えてくれないから、波動を下げながらも、「恨み」を消せずにいる…とも考えられます。

そのため、恨む相手が100%悪い状況でさえ、自分の中に改善点を見つけようとする心がとても大切なのです。。

「猛省」というのは簡単ではありません。相手の心の芯から理解する必要があります。相手の悲しみ、苦しみ、孤独感を理解し、その解消を自分が出来なかったことに責任を感じる必要があるからです。

しかしながら、相手を変えるよりも、自分を変える方が、実は簡単なのですよね。

番外編:「相手が自分を恨んでいる」という被害妄想

相手が自分を恨んでいないのに、勝手に「あの人は、自分を恨んでいる」と被害妄想に苦しむ方も実は多いのです。

このような被害妄想は、自分の人生が誤った方向に進んでしまっている人に多いです。多くは、使命と異なる道を選び、「自分だけを大切にしようと思う心」から生まれます。

もし、「相手が自分を恨んでいる」という証拠が見つけられないのであれば、ご自身が被害妄想に陥っている可能性を疑っても良いかもしれません。

「短期間に収まる恨み」と「長期化する恨み」の違い

恨みというのは、「短期間に収まる恨み」と「長期化する恨み」に分かれます。

それは、恨む人が、「相手を許しやすい」か「相手を許しにくい」によって異なるのです。

まずは、以下に短期間に収まる恨みの例を挙げます。

▼短期間に収まる恨みの例

  • 「勤務態度が悪い」と言われ、仕事をしない社長にクビにされた
  • 商品を万引きしたら、店長とは友人関係なのに警察を呼ばれた
  • スーツから香水の臭いがしただけで、妻に浮気を疑われた

上記のような「恨み」は、「恨む相手」と「恨む理由」がシンプルですよね。恨む人も、恨む理由がはっきり自覚できれば、「相手を許しやすい」のです。また、恨まれた人もまた「反省しやすい」のが、「短期間に収まる恨み」の特徴です。

「長期化する恨み」の特徴

長期化する恨みは、「恨む人」が「誰を恨んだら良いのか」さえ分からないケースです。以下に例を挙げます。

▼長期化する恨みの例

  • 友人女性に、彼氏を寝取られた(友人女性を恨む? or 彼氏を恨む?)
  • 幼い子どもが、自分の大切な物を壊した(親を恨む? or 子どもを恨む?)
  • 友達が自分の知人を使って、自分を騙そうとした(友人を恨む? or 友人の知人を恨む?)
  • 高速バスが事故を起こして、子どもが大ケガをした(管理会社を恨む? or ドライバーを恨む?)

上記のような問題は、責任の所在が究明されない限り、「恨む人」は、誰を恨めば良いのかが分かりません。「誰を恨むのか」が分からない場合、「誰を許したら良いのか」、「どう許したら良いのか」も、恨む当人には、分かりにくいのです。

そのため、心に無条件に湧いた「恨みの感情」はなかなか消えずに、長期に渡って心に残り続ける可能性があるのです。

家族からの恨みは消えにくい

家族に恨まれる場合、その恨みは消えにくいです。

それは、家族間には「家族は、無条件に協力し合うもの」という一般的な通念があるからです。

この通念こそが、「家族に裏切られた」という恨みを増幅させます。家族に裏切られた人は、「親なのに..」とか「我が子なのに…」という理由を盾に、恨む自分を正当化しやすいのです。

それにより、「相手を許す」という意識が生まれにくく、恨みは簡単には晴れません。

ミエナ
「許す」には、自分の波動も上げる必要もあるし、精神的に達観する必要もあります。それだけでも、簡単ではないのに、「許す心」を妨げる状況や人間関係があると、人は、「許す」というゴールに到達しにくいのです。

最後に:どうすれば、この世から「恨み」が消えるのか?

これは、まさに永遠の課題ですね。これがなくなれば、戦争や紛争もなくなるでしょう。でも、ヒントはあります。

MCバトルに学ぶ

△エミネムの半自伝的映画『8mile』のワンシーン

ヒントの1つは、MCバトルの起源にあります。

Q.みなさんは、MCバトルをご存じですか?

ビートに乗せて、言葉の韻を踏む、あのHIPHOPの文化の1つです。HIPHOPは、そもそも1970年代初頭に、ニューヨークのサウス・ブロンクス地区で生まれます。

当時のサウス・ブロンクス地区は、黒人同士のいざこざが絶えず、殺し合いが続いてました。自分の仲間や家族が殺されると復讐して、また殺す。それがずっとループしていたのですね。

それに終止符を打つために、70年代後半にMCバトルが生まれたと言われます。

MCバトルとは、お互いに順番を決めて、相手の悪口(パンチライン)を言い合うのです。より、ビートに乗せ、相手の嫌がることを韻を踏んで言った方が評価が高く、判定は観客の歓声の大きかった方が勝利となります。

このMCバトルにより、血を血で洗うような恨みのループは大きく解消されたと言われます。

つまり、公の場で「恨みに思うこと」を言うことで、恨む相手は「許す」方向に一歩近づけるわけです。

なので、自分が恨まれていた場合、相手に自分への気持ちを公の場で言わせることができれば、解決に向かうかもしれません。

今現在、人を恨んでいる人は、聖書を読むのが良い

私はキリスト教の信者ではないのですが、キリスト教においては「許す」という視点で勉強するのも良いと思います。

キリストについて、私は、とやかくいえる人間ではないのですが、キリスト自身を処刑したローマ人をキリストは恨むことなく、その状況を”状況とする”。つまり、誤解を恐れずシンプルに言うと、その状況をそのまま受け入れた人だからです。

さらに聖書は文字にされています。文字にされていることが1つ重要で、文字にされた崇高な言葉は、恨みのような”流れる濁流”の中でも、その感情に流されず、心に「許す」ヒントを刻むはずです。

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