犯罪のニュース報道は、なぜ、こんなにも多いのか?

こんにちは、ミエナです。

今回は、「犯罪のニュース報道はなぜ多いのか?」について書いていきます。

この記事は、「テレビを疑おう【多すぎる犯罪ニュース】」の続編です。

犯罪のニュース報道はなぜ多いのか?

前回の記事「テレビを疑おう【多すぎる犯罪ニュース】」では、私の経験則上、「1人の人間が、人生の中で遭遇する事件よりも、1万倍以上も多い事件の話を私たちは、見聞きしている可能性がある」と書きました。

ハッキリとした統計データを取ったわけではないのですが、犯罪に関するニュースは、その重要度よりも過剰に放映されていると感じます。

実際に、警察の刑法犯認知件数は、”平成30年では、平成元年の半分に減少”というデータも見つけました。(京都産業大学 – 田村 正博 教授)

参考URL:「犯罪は増えていて凶悪化している」という誤解

また、100万部売れた話題本『FACTFULNESS』(2018年)でも、「偏った報道により、犯罪率が減ったにも関わらずメディアがショッキングな事件を大々的に取り上げるせいで犯罪が増えていると認識する人が大半である」と書かれていました。

ですので、「犯罪のニュース報道は、過剰である」というのは、近頃、多くの人により認知されつつある事実だと感じます。

ちょこさんからのご質問

さて、今回は、ちょこさんからのご質問を頂きましたので、ご紹介します。

確かに犯罪のニュースや暗いニュースを見ると、心に黒い影が広がるように感じる事があります。こんなに簡単に人が人を踏みにじる事が出来るのかと、大袈裟に言ってしまえば、「人類の未来に希望が持てない」と考えてしまう事もあります。大人の私でもこのような影響があるので、子供にとってはよくないですよね。

もし意図的に必要以上の暗いニュースや犯罪のニュースが流されているとすれば、誰が何の目的で行っているのでしょうか。

ちょこさん、ご質問ありがとうございます。私の意見を書かせていただきます。

殺人事件を報道する番組制作側のメリット

私は、10年くらい前に、ラジオのニュース番組を作っていた経験があるのですが、ラジオ番組のニュース報道は、日本の社会を揺るがすような大事件でないと、犯罪事件を取り上げないのですよね。NHK系列は別…

※ラジオは、マイナーなメディア(一応、マスコミに分類)かも知れませんが、(瞬間的に、全国放送の場合)614万人くらいが聴いていると言われる。

ニュースの番組制作陣から視点を代弁すると、

殺人事件のニュースは、リスナーの気分を無駄に害してしまう

ですので、制作陣から考えれば、殺人事件のニュースは、放送するメリットがない…と感じます。

多くのYoutuberは時事ネタで犯罪ニュースを扱わない

Youtubeでも、多くアップされているのは、エンタメ系の動画ですよね。(音楽、ゲーム、バラエティ系など)中には、ホラーとして、過去の凶悪事件を取り上げるチャンネルもありますが、多くのYoutuberは時事ネタで犯罪ニュースを扱わない…。それは、再生回数が獲れないからだと思うのです。

つまり、Youtuberが「時事ネタの犯罪事件を扱わない」のは、扱うメリットがないことを十分に理解しているからだと思います。

番組制作側で、報道するメリットがないにも関わらず、テレビでは夕方の家族の団らんの時間に、殺人事件のニュースを報道します。なんか変ですよね…

今回は、上記の理由を深く掘り下げたいと思います。

下記は、過剰に犯罪ニュースをテレビ局が取り上げる理由を下記だと思っています。

▼過剰に犯罪ニュースをテレビ局が取り上げる3つの理由

  1. 犯罪ニュース報道が、視聴者の中で習慣化されているから
  2. 犯罪ニュースで、憂さが晴れる人もいるから
  3. 犯罪ニュースを流すよう、放送局に圧力(?)があるから

①犯罪ニュース報道が視聴者の中で習慣化されているから

平日の夕方は、ずっと以前からニュース番組です。調べてみると、1978年から、主要局において、徐々に夕方のニュース番組の拡大化が図られたようです。

つまり、私が産まれる以前からですから、私の脳内は、「夕方のテレビ番組 = ニュース番組」なのです…みなさんもきっと、そうですよね?

このように、夕方のニュース報道番組の閲覧が習慣化し、犯罪ニュースの閲覧が日常化すると、現状の犯罪ニュースの過剰報道も気にならなくなっていくのです。そして、暗く残酷なニュースを夕食時に放送しても、視聴率が落ちない…

②犯罪ニュースで、憂さが晴れる人もいるから

「人の不幸は密の味」と言いますよね。

参考記事:「他人の不幸は蜜の味」だと思うと波動が下がる

事故や事件の被害にあった「自分より不幸な人」を見ると、一瞬、人の心は、「苦しみ」から解放された気になるのです。

犯罪ニュースの波動が、視聴者の中にある「低い波動」と共鳴してしまうことで、人は、無意識に犯罪ニュースに惹きつけられてしまいます…(これによって、視聴率が下がらない)

③犯罪ニュースを流すよう、放送局に圧力(?)があるから

1978年から、各局でニュース報道を夕方に行う流れが出来ました。

なぜ、ニュース報道を夕方に行う必要があったのか?

なぜ、夕食時に、犯罪ニュースを閲覧する習慣が日本で生まれたのか?

この辺りは、分からないのですが、国を統治する人にとって、犯罪ニュースを国民が多く見ることは、客観的に、メリットが多いのは、私は理解しています。

以下は、犯罪ニュースを報道する国を統治する側のメリットです。

  1. 重大ニュースから、関心の目を逸らさせる効果
  2. 地域コミュニティの結束を弱める効果
  3. IQを下げる効果

以上の3つです。1つ1つ詳しく書いていきます。

①重大ニュースから、関心の目を逸らさせる効果

夕方のニュース番組は、視聴率17%くらいあるようです。人口で言うと、1900万人くらいの人が見ています。

1900万人が見るべきニュースが、私は、犯罪事件のニュースであるとは思えず、ニュースの多くは、「誰も幸せにしない情報」だと感じます。

本来は、「もっと幸せになるニュース」を取材し報道して欲しい想いがあり、実際に、報道されない国民の生活に関わるニュースも多数あります。

私たちは、犯罪のニュースを観ると、どっと疲れます。

犯罪のニュースの波動が低すぎるからです。波動の高い人ほど、この低波動は、受け入れにくいでしょう。このように、犯罪のニュースを観ると、どっと疲れ、お腹いっぱいの状態になる…主要なニュースを一通り観た気になってしまい…報道されていない情報にまで、意識が向きにくくなる…

②地域コミュニティの結束を弱める効果

あれだけ犯罪ニュースを流したら、自分の身の周りのあらゆる知らない人が犯罪者に見えてしまいますよね。

「近所にも、犯罪者にも住んでいるのではないか」とか、「子どもたちを犯罪から守らないと…」みたいな気も起きます…

そうなると、

本来、手と手を取り合って、協力すべき人達が、お互いに疑心暗鬼になっていくのです。

昭和の時代は、お隣の家に、しょう油を借りに行くみたいな文化がありましたが、今では消失してしまいました。

コミュニティの結束が弱まると中央集権化する

もしかしたら、犯罪ニュースの報道をこれまでテレビ局がしてこなかったら、「三丁目の夕日」みたいな日本が今も存在していたかも知れませんね。

コミュニティの結束が弱くなると、政府からすると世論操作もしやすいですし、自治体の機能、発言力も弱まっていきますので、中央集権化しやすいと思います。

国民同士の絆が、バラバラになり弱まることで、統治しやすいのです。

③IQを下げる効果

人は、怯えるとIQが下がります。

殺人のニュースを見て「怖いっ」と感じたとき、人の脳内の働きは少し弱まるのです。夕方のニュースのように、恐怖を断続的に植え付け、人々のIQが下がると、権力者のやることに批判できる頭脳を持つ人が少なくなるわけです。

歴史的にみても、国の統治者は、国民をIQを上げるのは、否定的だと感じます。権力構造を維持するには、下剋上を嫌う…

極端な例かも知れませんが、独裁者で言えば、まず国を統治する上で、知識人から国外追放していきますよね。現代でしたら、東欧のベラルーシのルカシェンコ大統領がそうですよね。

人間は、善と悪から成り立っている

犯罪ニュースを観ると波動が下がります。

参考記事:ニュース番組を観て波動を上げる方法

多くの人の波動が下がると、この世には、それが都合の良い人もいると思います。…きっと…それは、

この世が、調和(善)とカオス(悪)から成り立っていることにも関係があるのです。

私の考える善と悪の定義をすると…

お金、食糧、エネルギー(石油)、マスコミ、政治権力、軍事力、これらのパワーの大多数を持つのが、地球では、「悪」であり、持たない人達は、「善」の存在となります。

参考記事:【第四弾】コロナについて神様に訊いてみた

多くの人は、殺人犯は「悪」だと感じるかも知れませんが、殺人犯は、厳密には、「悪に犯された善人」であり、「善」に属します。

「悪」にとって、人々の波動を下げることに肯定的であり、犯罪の過剰報道は、その一翼を担っていると言えるのです。(個人の感想)

ミエナ
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