こんにちは。ミエナです。
今回は、「前世は、今世にどれくらい影響を与えるのか?」について書いていきます。
前世は、今世にどれくらい影響を与えるのか?
今回は、なばなさん(20代女性)から質問を頂きました。
前世の人格、人生は今世にどのぐらい影響を及ぼすものなのでしょうか?
なばなさん、ご質問ありがとうございます。こちらの質問は、とても簡潔な文章で書かれていますが、きちんと説明すると、結構な記事ボリュームが必要となりまして、やや難解です。
なので、イラストを使ってご説明していこうかと思います。
前世とは何か?
この質問にお答えするに当たって、「前世とは何であるか」をきちんと理解していただく必要があります。ですので、そもそも「前世とは何か?」からご説明します。
「前世」とは何かを理解する上でのポイント
「前世とは何か?」をご理解いただくには、まず2つのポイントを抑えてほしいです。
- 自分は肉体でなく、魂である
- 魂は輪廻転生により、生と死を繰り返す
この2点が、「前世」を理解する上では欠かせません。それぞれ詳しく説明していきます。
鏡に映る自分は自分ではないです
ズバリ、あなたの正体は「魂」なのです。
服を着ている生命体は、あなたではなく、あなたが宿っている生命体に服を着せてあるのです。
いきなり、ショッキングな話ですみません。
ただ、これを理解すると、前世が分かりやすいのです。
つまり、前世というのは、自分(魂)が過去に宿っていた肉体の”生から死までの時間”です。
また「今世」とは、今現在、自分(魂)が宿っている肉体においての”生から死までの時間となります。
※イラストの「忘却の水」については後述します。
自分を「魂」と定義し、人生を「魂が宿った肉体の生から死までの時間」とすると、「前世があるから今世がある」ことが分かります。
つまり、「前世の自分は、今世にどれくらい影響を与えるのか?」という疑問の答えは、つまり、「多大な影響を与えている」ということになるのです。
忘却の水について
先ほど、「前世は今世に多大な影響」と書きましたが、さらに、この影響度について、深掘りしていきますね。
前世と今世の間には、生まれ変わるまでの数十年から数百年かかります。そして、今世に赤ちゃんとして生まれ変わる際には、忘却の水を飲まされます。
忘却の水とは、飲むと記憶を全て失う水です。
前世の記憶がないのは、このためで、記憶がないことにより、人間は前世でまとった固定概念を排除し、全く新しい自分として人生をスタートできるのです。
忘却の水を飲んでも消えないもの
具体的な人生経験は、忘却の水を飲むことで忘れます。
例えば、17世紀のパリの洋菓子店の味は、前世では憶えていても、生まれ変わった今世では憶えていないのです。
しかしながら、忘却の水を飲み記憶を失っても、魂が引き継ぐものがあります。それは下記です。
- 生きる目的・課題
- 良い価値観
- 悪い価値観(カルマ)
- 才能
上記の4つです。
①生きる目的・課題
人は、生まれてくるときに、「前世よりも幸せになりたい」と思って生まれてきます。ですので、多くの赤ちゃんたちは、「生まれて来て良かった!今世も頑張ろう」と前向きな気持ちで、お母さんのお腹から出てくるわけですね。
前世では、達成できなかったことを叶えたい想いでいっぱいなのです。
②良い価値観
良い価値観というのは、良い「モノの考え方」です。
- 平和を愛す
- 安定重視でリスクをとらない
- 冒険心が強い
- 他人の裏切り行為に敏感である
- 両親よりも友情を重視する
- 仲間よりも、一人で自由に生きたい…など
上記のように、前世の頃の価値観を引き継ぎます。これらの良い価値観は、前世での嬉しい経験や成功体験に紐付いて、引き継がれます。
例えば、前世で、友人に助けられた経験を持てば、「今世でも、友達を大切にしよう」と思うわけです。
その他:例
・平和な南の島で家族ともどもに平穏な人生を送った「前世」であれば、今世でも「平和」「安定した生活」を求める傾向があります。
・前世で日本国のために戦争で死んだのならば、今世でも自国への愛が強い傾向があります。
・前世で、スポーツの世界チャンピオンだった場合、今世も負けず嫌いで、努力すれば夢が叶うと信じる性格だと思います。
③悪い価値観(カルマ)
人は生まれたときに、「前世よりも幸せになりたい」という想いがありますから、前世での失敗や成功体験を踏まえて、「価値観を変えたい」と思い、生まれて来ます。
例えば、前世で、お金に失敗していたら、今世は、反対に、「お金に几帳面になろう」と考えて、生まれて来ます。
しかしながら、前世の頃の悪い価値観は、消えずにカルマとなって今世にも残ってしまうのです。
例:前世が国王で、お金が大好きで、税金を使って贅沢ざんまいし、死ぬまで金にまみれた場合、今世では、お金に執着しません。お金が嫌いになるでしょう。ただ、その一方で、人を見下す性格が今世では残ってしまうかもしれません。
・前世が織田信長だった場合、今世は、人間を安易に信用できない性格になるでしょう。前世では、明智光秀に本能寺の変で殺されていますから。そのため、「正しい人まで疑ってしまう」という悪い価値観が生まれるのです。
前世において、悪いことをしたり、大きな失敗をしてしまうと、その経験が、今世の性格に反映されます。そのために、「自分を幸せにする価値観」とは異なる価値観を持ってしまうのです。
前世の全人格を引き継ぐわけではない
上記のように、多くの人は、生まれ変わりに備えて、自分の価値観をワンランク、ブラッシュアップさせて生まれて来ます。だからこそ、生まれたときは、希望に満ちあふれているわけです。
一方で、前世の趣味嗜好といったものは引き継ぎません。そのため、好きな食べ物、好きな場所などは、今世では変わることが多いです。
自分の幸せや不幸に直結するものだけが引き継がれると思って良いです。
④才能
魂は、生まれ変わる度に、それまで生きた記憶を消されます。そのため、生まれ変わると前世の記憶はありません。ただ、才能やセンスは残ります。
- 手先が器用
- 推理力がある
- 論理的思考ができる
- リズム感がある
- 盛り上げ上手
- 人を魅了する
- 人を癒す
- 人を守る…などなど
上記のように、人は、前世で培った才能を引き継いで生まれてきます。
例えば、前世がミュージシャンの場合、今世も音楽の才能があるわけです。楽器が生まれつき得意であることはないのですが、楽譜への理解度が早い、人の感情をくすぐる音を出すといった感覚的な素質は引き継ぎます。
前世の職業と今世の職業の関係性
前世で50年間をミュージシャンとして生きてきた人ならば、今世で一から音楽をスタートさせる人と比べて、すでに多くの潜在能力を秘めていることになります。
この部分だけを聞くと「前世と同じ職業に就くと成功できる」と思ってしまうかも知れませんが、実はそうではありません。
前世がミュージシャンだった人が、今世もミュージシャンになろうとする場合、落とし穴があるのです。
それは、飽きてしまう…ということです。なぜなら、人は生まれたときに、「前世よりも幸せになりたい」という想いがありので、前世の職業をやっても、どこまで幸せになるか、見切りがついてしまうのです。そのため、どんなに得意であっても、続ける意欲が湧かないのです。
前世と今世で、経験が重複してしまうことで、自然とモチベーションは下がり、新しい道を切り開こうとするのが人間なのです。ですので、才能がいくらあっても、そこに価値を見出しにくいのですね。
稀に前世と同じ職業を選択し、成功する人もいますが、その場合は、その職業に未練がある場合です。このような特別な理由がない限り、多くの人が前世と異なる仕事に就きます。
25歳までに、多くの人が前世から持つ才能に目覚める
前世を知ることで、前世の頃の自分の才能について、理解することができます。しかしながら、そのような「答え合わせ」をしなくとも、多くの人は、前世のときの才能を25歳くらいまでに開花させます。
こちらに関しては、下記の記事で詳しく書いています。
こんにちは、ミエナです。 今回は、「自分の才能を見つける」をテーマに記事を書いていきます。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://miena.net/spiritual/three-proce[…]
前世からの影響度は計り知れない
前世とは、今の自分の価値観をつくり出したルーツであり、今世に与える影響は計りしれません。では、「どのような前世を自ら経験し、今世の自分に、どんな影響をもたらせているのか」を知るには、どうすれば良いでしょうか?
正直な話…それを理解するには、ご自身の前世を正確に霊視できる霊能者、スピリチュアルカウンセラーに依頼し、お話を窺う他ありません。
自分の前世を教えてくれる人に出会っても、前世の職業や身分、出身だけ聞いても、今世への影響度は、知り得ないでしょう。
上記のように、自らの前世において、見えない部分が多いのは、前世を知ることが必ずしも、自分の人生にプラスになるとも限らないからです。それは、神様がわざわざ、生まれてくる私たち人間に忘却の水を飲ませていることからも分かります。
神様が、意図的に忘れさせようとしたことを、人間の好奇心で無理に知ろうというのは、人生を豊かにすることなのか…そのため、興味本位で、前世を知ることはオススメできません。
しかしながら、前世について詳しく知った方が良い人は存在します。私の個人セッションでも、必要な人には、守護霊様に前世を伺い、お伝えしています。そういうケースというのは、前世を知った方が、目の前にある壁を乗り越えやすいときです。何年も苦しんで来た理由が前世を知ることで紐解けると、人は、急激に魂が成長することもあるのです。
世の中の一部の人は、自分の前世を細かく知っている方もいます。そういう人は、波動が神に近い方かも知れませんね。(あまり、いないですが、存在は否定しません。)
前世を知る方法
前世を占うサイト、占いアプリは数多く存在しますが、生年月日や姓名から、前世を知ることはできません。
前世を知るには、ご自分の守護霊か、ご自分を見守る神様に伺う他ありません。
そのため、スピリチュアルカウンセラーや霊能者の協力は必要でしょう。
自分自身で、占っても、前世について答えは出てきませんし、感覚的なものから導くのも、容易ではないと思います。
前世を知ったときの感覚
前世を知った方は、不思議な感覚を得ます。不思議な感覚とは、嬉しくもなく、悲しくもないという感情です。
前世を聞いたとしても、前世の記憶が蘇るわけでもなく…ただ、理由なく、その言葉がジワジワと心に無言で訴えかけてくる感覚です。
自分の前世が良いものなのか、悪いものなのか…そんな判断さえも無用で、無価値に思えてくるはずです。なぜなら、それは、過去の自分自身であるし、一言で語り切れない時間そのものを表す情報だからです。
この不思議な感覚を心の中で整理していくと、自分と他人が如何に比較でない存在であるか、そして、自分が唯一無二であることをまじまじと感じるのです。
上記のような感覚は、単なるエンタメの占いアプリでは、間違いなく感じられないでしょう。
前世を知った友人の感想
私が霊視して前世をみた方(40代女性)は「イースター島」生まれでした。南国で平和な日々を過ごした人でした。ですので、今世も穏やかな生活を好んでいます。
ちなみに、その方は、ご兄弟が株で大儲けして、自分の家族と一緒にハワイ旅行に連れてってもらったそうです。ハワイ旅行から帰ってきたときに、旅行の感想を聞いたところ、「あまり思ったより楽しくなかった」と言っていました。何かアクシデントとか、同伴者とのトラブルがあったのかと聞くとそうでもないとのことでした。
推測ですが、ハワイは南国です。前世が南国生まれの人は、南国にいる時代が長すぎて、南国に飽きていると言えます。前世と同じ状況を繰り返し経験しても感動しないのです。
前世の頃に、さんざん味わった経験、さんざんやらされた仕事は、今世でやっても、無味乾燥に感じてしまいます。人は、前世と同じ人生を繰り返したくないと無意識に感じてしまうために、前世が南国生まれの人は、ハワイに行っても楽しくなかったりします。
死ぬと、あの世で数百年もの時を過ごすことになる?(2020年5月 追記)
追加で質問をいただきましたので、お答えします。
ななみ
さん
生まれ変わる仕組みが、魂の入る器としての身体が、その人が死ぬごとに入れ替わるということでしたが、魂は必ず1度死んでもまた別の身体に入るので、魂だけがその辺をうろうろしているということは無いのだと思います。
そうすると、「あの世」の存在が不思議に思えてきました。
まず、霊感がある人がみる幽霊と呼ばれるものは、亡くなった人であるから、「あの世」の住民だと思います。
「あの世」にいる幽霊は、ブログに「生まれ変わるまでに数十年から数百年かかる」と書いていらっしゃったので、その「数十年から数百年」を過ごしている人がいるということでしょうか?
こちらの世界と、あちらの世界では時間の流れは違うのでしょうか?
ななみさん、ご質問ありがとうございます。
人間は、死ぬと「あの世に行く霊」と「この世に残る霊」に分かれます。「あの世に行くと霊」とは、成仏した霊です。成仏した霊は、「数十年から数百年」で生まれ変わります。
それとは異なり、「この世に残る霊」は幽霊といわれ、成仏するまで生まれ変わりません。落ち武者の霊などは、千年以上も成仏しないケースはあり得ます。
この記事で書いた「数十年から数百年」とは、まず、成仏した霊のケースを指しています。
さて、本題です。
人間の感覚で、「数百年」は長く感じますが、同じ時間でも霊と人間では感じ方が異なるのではないでしょうか?
人間でも、時間感覚って異なりますよね。「ジャネーの法則」というようです。年齢が低いほど、1年が長く感じられるという法則です。
肉体の人間で、これほど時間感覚が異なるなら、肉体のない霊の時間感覚は、想像も出来ません。また、この世界は3次元です。でも、霊の住むあの世は4次元以上となります。
時間軸が、物理空間のように見える世界かもしれません。
なので、我々、人間の世界の単位で「数十年から数百年」という意味で、霊が同じ「時」を我々と同じ感覚で感じているかは、別なのです。
ちなみに、あの世は、この世と同じくらい、いろいろなものがあります。職業で守護霊をしたりするとおもいます。なので、あの世に行ったら行ったで、結構、忙しく「数百年」はあっという間かもしれませんよ。